天然石の品質とは
天然石の加工について
天然石の加工についてですが、
基本的には発色をよくするための加熱、
衝撃による欠けを防ぐ浸透剤などの加工を行っているクリスタルがほとんどです。
例えば、現在(2011年5月)お取り扱いのある天然石の鑑別結果より抜粋しますと、
クンツァイトとカイヤナイトは、
「透明度の改善を目的とした無色透明材の含浸が行われています」
トルコ石は、
「光沢および耐久性の改善を目的とした透明材の含浸処理が行われています」
とあります。
逆に、カット・研磨以外に人的手段が施されていないものとされているのは
(順次更新されているので全ては紹介できませんが)
鉱物名:天然ガーネット/宝石名:ロードライトガーネット
鉱物名:天然オリビン/宝石名:ペリドット
鉱物名:天然クォーツ/宝石名:アメシスト
鉱物名:天然クォーツ/宝石名:ロッククリスタル/流通名:ヒマラヤ水晶
鉱物名:天然コーディエライト/宝石名:アイオライト
などがあります。
人的手段が施されていないことにこだわる方もいらっしゃいますが、
やはり、あまりアクセサリー向きではなくなるため、
その場合はアクセサリーで…というよりも、
タンブルなどの原石に近い形で持つことをおススメします。
必要以上の加工には大いに疑念がありますが、
色が濃くなることにより、色の持つパワーはアップしますので、
確かにより自然に近いという意味では、
加工により失われてしまうモノもあるかもしれませんが、
一概に悪いことばかりではありません。
例えば、耐久性のアップを目的とする加工は、
加工を施さずにすぐに欠けてしまったりするようでは、
日頃、お気軽に身につけていただくアクセサリーとしては、
正直なところ使いづらくなってしまいますので、
アクセサリー用の天然石としては必要な加工だと考えています。
程度問題ではありますが。
また、天然色の珊瑚などは、今では高価すぎてお手元に届きにくくなってしまいますが、
着色コーラルでも、珊瑚(コーラル)は女性が持つものとして特におススメですので、
積極的に使いたいと思っています。
ただひたすらパワーストーンのチカラのみを追求する
天然石アクセサリーというよりも、
私が作るのは、
“綺麗を叶える大人の女性のための天然石アクセサリー”
という基本コンセプトですし、
そのような加工を施したら“天然石”ではなくなるとは考えてはおりませんので、
ご了承ください。
天然石の鑑別について
また、入荷した天然石に対しては随時、
国内最大手の専門の鑑定機関、中央宝石研究所によるソーティング(鑑別)を行っております
(用語的には、鑑定は主にダイヤに対して、鑑別は天然石に使います)
ただ、クリスタルの呼称につきましては、
ソーティング結果の専門的な鉱物名よりは宝石名で、
宝石名よりも流通名の方が一般的に認知されている場合、
流通名で記載させていただきます。
例えば、現在、在庫のある天然石の鑑別結果から抜粋しますと、
鉱物名:天然スポジュメン/宝石名:クンツァイトの場合の表記は「クンツァイト」、
鉱物名:天然ベリル/宝石名:アクワマリン/流通名:アクアマリンの場合の表記は「アクアマリン」、
鉱物名:天然クロライト/宝石名:クリノクロア/流通名:セラフィナイトの場合の表記は「セラフィナイト」、
鉱物名:天然カイヤナイト/宝石名:カイヤナイトキャッツアイ/流通名:カイヤナイトの場合の表記は「カイヤナイト」、
鉱物名:天然ゾイサイト/宝石名:ブルーゾイサイト/別名:タンザナイトの場合の表記は「タンザナイト」、
鉱物名:天然ペクトライト/宝石名:ペクトライト/流通名:ラリマーの場合は「ラリマー」となります。
理由は、わかりやすいからです(笑)。
もっともまぎらわしいと思われるホワイト色系の月長石類ですが、
鉱物名:天然フェルスパー/宝石名:ムーンストーンの場合は「ムーンストーン」、
鉱物名:天然フェルスパー/宝石名:ラブラードライト の場合は「ホワイトラブラドライト」
鉱物名:天然フェルスパー/宝石名:ペリステライト/流通名:レインボームーンストーンの場合は「レインボームーンストーン」と表記させていただきます。
これにコレクターさん垂涎の石、ブルームーンストーンなどが加わると、
余計にまぎらわしくなるのですが、
日々値段がアホみたいに高騰していっているので、
そんな心配はいらなさそうです(笑)。
天然石は、限りのある天然資源なので当然ですが、
それにしても値上がりの仕方が半端ないです。
ソーティング結果がありますので、
人的手段が施されていないと鑑別されている天然石のみでアクセサリーを作って欲しい
というリクエストも、
オーダーの際にお申し付けいただければお受けすることは出来ます。
ただ、鑑別結果には、
「通常、色の改善を目的とした加熱が行われています」というものや、
コメント欄が無表記のものも多く、
「カット・研磨以外に人的手段が施されていない」と、
断定されている天然石のみを使用するとなりますと、
使える天然石が限られてしまいますので、その旨ご了承ください。
なぜ、鑑定機関に出すのか?
「プロなら、一目見てわかるんじゃないの?」と思われるかもしれません。
さすがに、いわゆる人工石を仕入れたことはないですし、
取引させていただいているところも信用のおける業者さんばかりですが、
万が一、何かあったら…という信用問題もですが、
購入時に自信を持って適切な浄化方法や
お手入れなどのアドバイスが出来ないところがイヤなのです。
そして、天然かどうかは見ればわかりますが、
なんという石かどうかの確証まではわからないこともあります。
所詮、人間が後からつけたラベルですしね。(そしてコロコロ変わるし・・・)
天然石を買う時は、誰から買うかがポイント
1. ちゃんと石の鑑別を第三者機関でやっているところ
(じゃないとこの浄化方法やっちゃダメなヤツじゃん!なんて危険性も)
2. 購入時に色々ちゃんと説明してくれるところ
というポイントを抑えて、誰から買うかを選んでくださいね~!
それと、『どこの鑑定機関でソーティングしているか』というのも
実は、とても大事なポイントだったりします。